寒い日が続いています、皆様お元気でしょうか?
森のようちえんでは、先日凧揚げをしました。
大きなビニール袋とたけひごを使って作る凧で、大人にとって作り方は簡単なもの。
凧の骨組みは大人が作り、ビニールに絵を描くだけでもいいが、年中さんなら自分でできるかな?と思いやってもらった。
年中さんのやる気がアップするかも、と思い、年中さんはそれぞれの弟、妹とペアになってもらうことにした。
親子参加の方はそれぞれ親子ペアなので、年中さんは保護者と同じ立場ということにもなり、真剣なまなざし。
朝の会で作り方を説明する。
1、ビニールを切ります。
2、ビニールに絵を描きます。
3、たけひごを貼ります。
4、しっぽをつけます。
最後に糸をつけて完成!
書くとこれだけですが、耳で聞いただけでこれを理解するのは難しい。
やはり、年中さんはパニック。「わかんないよー!!教えてー!!」
というわけで、一人ずつやり方を教えながら、ということになった。
この反省を踏まえて、節分のお鬼のお面作りをどうしようか、と考えた。
お面のベースは紙袋。これをかぶってお面とする。
今回はやり方を間違えると飛ばないというものではない、むしろ、いかに創造性をふくらませて作れるか、ということがポイントである。
見本を作ると、それを真似するだろうしなー、
かといって見本を作らないと、「わかんないよー。」の嵐になりそう。
鬼の写真を見せる?色々考えました。
結局、当日、お面作りの前にこんな説明をしました。
「これから鬼のお面を作ります。」と言って鬼のお面のベースになる紙袋を見せる。
「鬼の顔ってどんなかな?目をつぶって考えてみよう。」
しばらく静かな時間。
「鬼の顔には何があった?」
・・・・「目?」
「目、そうだねー。」目を指でお面に描く。
「それから?」
「つの?」
「つの!そうだねー。」
お母さんたちの助けを借りたりして、口、まゆげ、きばなどが出ました。
とはいえ、積極的に発言が出る感じでもなかったので、質問を少し変えて
「鬼は何を食べるの?」と聞くと
3歳のS君「りんご!!」
「それから?」
またまた、S君「ビールだよ!!」これには、皆大笑い。
波に乗ってきたところで、
「じゃあ、鬼はどこに住んでる?」
「山!」
「鬼はどんな服きてるの?」
「何も着てないよー」
3歳なりたてのMちゃんも「黄色のパンツ!」
この勢いでお面作りにゴー!
お母さんから毛糸や色画用紙の差し入れがあったり、和気藹々。
さて、その後みんながそろってから、朝の会。作ったお面を持って集合!
いつもの自己紹介。
「名前と歳とお面を見せてください。」
「はい!」何と一番は2歳のSちゃん。
それから、すごい勢いでほぼ最後まで自己紹介できました。
みんなのお面を見せるときの誇らしげな顔!
保育者をしていて、絵や制作に助けられることの一つとして、優劣がはっきりしないこと、もっと積極的な言い方をすれば誰の作品もが最高のものになるということ。
かけっこなら、楽しく走った、それだけがきらきら輝けばいいのに、順位がわかりやすくついてしまったりする。
みんなには、どうか今日のことを覚えていて欲しい。いつでも、楽しく、心から打ち込んだことが、最高のことだということを。
他人や世間の評価、順序ではなく、自分の感じ方、自分の考え、自分軸を大切にして欲しい。
そして、そういうみんなの姿を見せてもらうこと、それが、親や周りの人をも幸せにしてくれるんだよね。
参加して思ったこと・・
個性的ですてきな鬼がたくさん出来ましたね。
それぞれ「こんな鬼にしたい~」と材料を手に試行錯誤しながら取り組む姿が印象的でした。
そんな中、「はちまきと剣」作りにこだわったわが子・・鬼は嫌だ!鬼を倒す「桃太郎」になりたいとの思いから。でもそのままみんなに受け入れてもらえた。この環境に身を置けたこと幸せです。
ありがとうございました。