子どもを信じて待つ 子どもに任せる保育
人は生まれながらにして、自分の意思を持った尊重されるべき人格を持っています。
どの子も個性があり、みんな違います。発達のスピードもそれぞれです。子どもは自分で自身を成長させる力を持っています。その力を信じてその子のペースを見守ります。
子どもの自由な遊びを大切に
子どもが自然の中で無心で遊んでいるとき、脳の中はフル回転しています。(大人も同じです。)強制されることばかりでは、脳が育ちません。
脳を育てるばかりでなく、精神的なリラックスももたらします。その遊びはその子の段階に必要なもの。
どんぐりを集めたり、泥んこで遊んだり、子どもたちは自分で必要な遊びをしているのです。保育士はその遊びがより充実するような手助けをしたり、子どもの遊びからその子の成長段階や心の状態を読み取るようにしています。
良い環境を与える
日々の保育が始まってしまえば、子どもがメインで動きますが、どこのフィールドで、どんな遊ぶものを用意するか、などは保育士が前もって計画をたてます。
例えば、斜面をたくさん歩く道にするか、平坦な道にするか。どんぐりがたくさん落ちている季節にはどんぐりのたくさん落ちている場所に行くし、まだまだ距離が歩けない4 月は泥んこ遊びを中心にするなど。子どもはその環境によく馴染む性質を持っています。
子どもにふさわしい環境を用意することが、保育士の大切な仕事です。
日本の伝統的な行事を取り入れる
現在グローバル社会と言われています。子どもたちは広い世界へ羽ばたいてゆくでしょう。その時に、必要なこと、それは、語るべき自分を持っていること、です。
自分は日本人としてどんな生活をしてきたのか、それを小さい時に体験している子はルーツがしっかりしているので、広い世界でもしっかり生きていけるはず。
もう一つ、人間は胎児のときに、魚類から哺乳類への進化を再体験すると言われています。生まれてきてからは原始時代から現代へと再体験するのではないかと思うのです。火を使うこと、農作物を育てること、料理をすること、人の歴史を再体験することが自分のルーツを作り、人を育ててゆくのではないでしょうか。
今ここを大切に 正しいより楽しい、温かい
今を幸せに生きられないのに、未来を幸せに生きることなんてできるのでしょうか?
いつもいつも幸せに生きること、いつでも今この瞬間で楽しさを見つけられること、そういう習慣をつけたいと思っています。
正しさを振り回すと、時に人を傷つけます。正しさは人によって基準が違うからです。
きらきらでは正しいことよりも楽しいこと、みんなが幸せになれることを考えたいと思っています。そして、特にお母さんにお願いしたいのですが、子どもには何よりも温かさが必要です。
食を大切に
現代は飽食の時代と言われていますが、添加物や農薬など子どもに与えるにはちょっと心配なものも多くあります。また、おうちの味を大切にしてほしいとも思っています。
お弁当もおにぎりとお味噌汁、粗食で十分です。野外炊飯でもおいしいごはんと汁物をベースに、子どもたちによい舌を持ってもらいたいと思っています。
そして、食べ物が自分の口に入るまでにはたくさんの自然の恵みと人の手が加わっています。畑や田んぼの活動を通してそんなことも知ってもらえたら嬉しいです。