足踏み脱穀機と唐箕(とうみ)を使って、以上児さんで脱穀をしました。

  まず、ぎっちょぎっちょ米つけ、米つけとわらべうたを歌って、おいしいおもちが食べられるように、と気持ちを込めてから作業開始。 足踏み脱穀機はボタン一個押す機械とは全然違って、脱穀機の回転に呼吸を合わせて、リズムを感じながら、回していきます。米が一番よく取れるスピードと自分が心地よく感じるスピードを調整していきます。うまくいくと、脱穀機の音と自分の内なるリズムがぴったり合って爽快です。

 唐箕は、唐箕を回す人と、稲をぱらぱら落とす人に分かれます。二人のチームプレーが大事で、目を合わせ、呼吸を合わせ、作業します。子どもでも、教えなくても繰り返すうちに自然にやっています。  

 昔の人は、いろいろなものに心を合わせ、通わせ、暮らしていたことでしょう。  今年の森のようちえん全国フォーラムでは、いのちと死がテーマでした。暮らしとは、日が暮れるまでにすること、朽ちること。電気(暮れない)や冷蔵庫(朽ちない)ではない。暮らしの中で手を動かし、体を動かし、子どもたちはたくさんのことを学びます。そしてどの子も(人も?)より良い自分になりたいと願っているからこそ、人が喜んでくれるのが嬉しいと思っているからこそ、こういった仕事を喜んで するのだと思います。

2023年11月きらきら通信より

脱穀